インクリメンタリティとは何ですか?
モバイルマーケティング業界でよくある問題は、自然流入のトラフィックと有料インストールを常に区別できないことです。これにより、マーケティング費用の誤計算が生じ、最悪の場合は無料で発生するはずのインストールに対して料金を支払うことになります。
これらの問題は、
インクリメンタリティを計測することで解決できます。これにより、マーケティングキャンペーンの効果や自然流入の程度がわかります。この知識を活用して、各インクリメンタルコンバージョン(マーケティング費用によって発生したインストール)のコストを把握し、それに基づいてチャネルを拡大することができます。
どのようにインクリメンタリティをテストできますか?
インクリメンタリティのテストは複雑な場合もありますが、通常のA/Bテストについて理解していれば良い出発点があります。以下は、当社のブログからの簡単な例を紹介します。
基本的な原則は、似たような行動を示す2つのグループ(例えば、グループAとグループB)をセグメント化し、グループBのみにキャンペーンを実施することです。グループAからのインストールは完全に自然流入であり、グループBで見られる増加は広告費の影響による増分を示します。例えば、次のような結果が得られるかもしれません。
グループA(対照グループ、広告を表示しない):100インストール
グループB(露出グループ、広告を表示する):120インストール
これは、広告費によって20の追加インストールが発生したことを示唆しています。これらの数字からリフトとインクリメンタリティを計算できます。
- リフトは、グループAからグループBへの増加数(20インストール、20%増加)です。
- インクリメンタリティは、マーケティング費用によって変換されたグループBの割合です(20インストール、グループBの総数に対して16.7%)。
では、各インクリメンタルコンバージョンのコストはどれくらいですか?これは、グループBの広告費をリフトで割って計算することができます。キャンペーンが100ドルかかり、20のインストールがインクリメンタルであることが確認された場合、各インクリメンタルユーザーのコストは5ドルです。
このキャンペーンを徐々に拡大していく場合、増大した広告費がインクリメンタルユーザーの割合を大きくするかどうか、各インストールのコストを下げるかどうかを判断することもできます。
上記の例は非常に簡略化されていますが、インクリメンタリティの分析の出発点となることを願っています。自分自身でこれらのテストを実施する際には、以下の点を十分に理解しておく必要があります。
- 主要な結果:各テストから何を学ぼうとしているのかを完全に理解していますか?
- 信頼度:このテストはより大きな対象者を代表していると言えますか?
- 軽減要因:これらの数字を信頼できますか?信頼できない場合は、なぜですか?
考慮すべきもう一つの点は、ユーザーの行動が時間とともに変化する可能性があり、調査結果が将来の結果と一致しない可能性があることです。そのため、戦略は適応可能であり、仮説は時間とともに発展していく必要があります。